この本はタイトル通り、禁酒を目指す方に向けた本です。
アルコール依存の治療に携わる、専門の医師の方が書かれた本です。
まず、この本を読んで一番に出てくる感想は、
『お酒というものは、我々が想像しているよりも、遥かに恐ろしいものだ』
と言うことです。
お酒は、麻薬、下手をしたらそれ以上に脳を破壊する恐れがある、と、この本には書かれています。
・アルコールは嗜好品ではなく、立派な薬物
・お酒を飲むと、脳が変形してしまい、ある程度は回復するものの、完全に元に戻ることはない
・アルコール依存症のハードルは極めて低い、普通に生活しているように見えても、中毒症状のある人の数は膨大な数に上る
・一日に500㎖缶ビールを一本を超えて飲む人はすでに危険信号
・お酒が体内で分解されると、有害物質が派生する
・一日中お酒が手放せない、アルコール中毒の悲惨な結末
などなど、恐ろしい内容が並びます。
そんな、大袈裟な、と、思いつつも、私も頭のどこかでは、
「残酷かもしれないけど、これはれっきとした現実なんだろなぁ。」
と、わかっていました。
タバコだってそうです。
昭和の時代には当たり前に電車の中でさえ喫煙できていたそうですが、今はもうそんなことは認められていません。
つまり、 ”今の常識も絶対ではない” ということ。
コンビニでも、スーパーでも、あたりまえのように恐ろしい薬物が売られている、そんな現実も「あり得る」ということなんでしょう。
飲み続けて、体を壊した方を見たことがある方なら(自身の体調を崩された方ならなおさら)、共感していただけると思います。
さらに、お酒をやめることのメリットについても言及されています。
・ぐっすり眠れる
・健康になる(病気の予防になる)
・お金が浮く
・時間が浮く
・頭がしゃっきりする
ここまで読むと、私も、
「飲み続けてもいいことないし、やめたらやめたでいいことづくめ、自分も頑張ってみようかな?」
という気になってきました。
私は、冬場は特に飲みたくはならないのですが、夏場になると冷たいビールが飲みたくなってしまうタイプです。
仕事で疲れて、ストレスもたまってイライラして、蒸し暑い中家に帰ると、どうしても「ちょっと一杯」という気分になってしまいます。
対策として有効なのは、やっぱりよく言われているところの「置き換える」ことだそうです。
私も、夏場はビールの代わりにコーラで我慢してみようと思います!!!!
本書には、さらに細かいトピックで、アルコールとそのメカニズム、依存症について解説されています。依存症自己診断チェック表などもついています。
もし、気になった方がいらっしゃたら、是非、お手に取ってみてくださいね~!!!!!
【「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本 著者 垣渕洋一 青春出版社】