読書感想文

『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』を読んで

皆さん!!こんにちわ~!!

今回は、蓄財YouTube界隈で名著だと絶賛されていた『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』を私も読んできたので、その感想と、おおざっぱな内容をご紹介したいと思います!!

もしよろしければ、しばらくの間、お付き合いくださいませ~!!

『バビロンの大富豪』ってどんな本?

まずは、この本がどんな本か?と言うところを、ざっくりご紹介したいと思います。

ズバリ、この本は大部分で『どうすればお金持ちになれるのか?』を、解説している本です。

お金とはあまり関係のない、「生き方指南」や「心の持ち方」、みたいな話も後半ではしているので、一冊丸まる読み終わった後には若干、雑多な印象も受けます。しかし大筋のところでは、「お金についての本」と言って間違いないかと思います。

導入としてはこんな感じです。

「昔々、古代の時代。 ”バビロン” と言う名前の、とても豊かな栄えた都市がありました。とても裕福な街でしたが、戦車職人のバンシアはうだつのあがらない貧乏生活を送っていました。そんなある日、彼はバビロンで一番と呼ばれるほどの大富豪、アルカドの噂を耳にして、彼にアドバイスを求めに行きます。さあ、皆さんもバンシアと一緒に「黄金の法則」を巡る旅に出かけましょう!!」

といったところでしょうか。

(実際は、会話形式と地の文で淡々と話が進むので、特に読者に語りかけたりはしないのですが。)

本の前半部分くらいはこの大富豪アルカドが中心に話が進むのですが、先ほど書いたように後半に入ると、登場人物が変わって、話の内容も「お金」からは離れしまいます。

親切丁寧な一貫した内容を期待していると、「え?どうしたの急に?」と、読んでいてちょっと混乱する箇所もあるかも知れませんが、そういうものだと思ってスルーしてください。

しかも、話し口調も少々古めかしいと言いますか、シェイクスピアとか舞台演劇に出てきそうな話し方なので、多少のとっつきにくさはあると思います。

(もし読みづらさを感じた方は、漫画版も出版されているそうなので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?)

そして、この本の中では「本書は、【富についての不滅の原則】を説いている」と書かれています。

つまり、小手先のテクニックではなく、「いつの時代でも通用する、基本的な考え方」ということですね。

その割には言っていることが具体的で、『こうしなさい』という指示をストレートに投げてきます。

さすがに全部を紹介すると長くなってしまうので、私が気になった教えをピックアップして、文章の雰囲気なども軽く合わせて以下にご紹介させていただきます!!

富をもたらす黄金の『七つの知恵』

早速ですが、大富豪アルカドが語る『富をもたらす黄金の七つの知恵』をざっくりまとめると次のようになります。

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① コインを10枚稼いだなら、1枚は貯金すること

② 何が「絶対に必要な買い物」なのか、何が「ただ欲しいだけの買い物」なのかを分けて考えること

③ 貯めたお金は、一部を投資に回すこと

④ 損失のリスクから財産を死守すること。投資をする際は、詐欺や損失のリスクを十分検討すること

⑤ 自分の家を所有することは有益な投資である

(個人的な意見ですが、今の日本の場合だと、私はこの意見にはある意味では賛同できますが、ある意味では反対です。)

⑥ 将来を見据えて、今この時から準備を始めること

⑦ 目的はハッキリと具体的に定め、日々、自身の能力を高め、自尊心を持って行動すること

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以上の7項目が、大富豪アルカドの示す、『富をもたらす黄金の七つの知恵』でした。

私が特に気になったのが、第一の知恵についてアルカドが語るシーンです。

まず、アルカドは集まった聴衆に質問します。

「あなたの職業は何ですか?」、と。

一人は書記、一人は肉屋と答え、それぞれ自分の職業を答えて行きます。

ひととおり聞き終わったところで、アルカドは言います。

「さて、このように世の中には色々な職業があるわけですが、収入の差こそあれど、働いている以上、誰もが【稼いで】はいるわけです。

【収入はある】。となると、財産を作ろうと思うのなら、まずは皆さんが今の時点で既にお持ちである、富の源を活かすことから始めるのが良いのではないですかな?」

ここでアルカドは、先ほど職業を聞いて回った時に「卵売り」だと答えた男に、こう質問します。

「もしあなたが、毎朝カゴに卵を10個入れて、夕方に9個取り出したとしたら、やがてどうなりますかな?」

卵売りは答えます。

「そのうちカゴからあふれるでしょう。」

「なぜですかな?」

「毎日、取り出すよりも1個分多く、卵を入れることになるからです。」

アルカドは笑顔でこう続けます。

「どなたか、中身の少ない財布をお持ちの方は?」

そして、財布をあふれさせるのも、カゴをあふれさせるのも、やり方は一緒なのだと、説明するのです。

「財布に10枚のコインを入れたのなら、使うのは9枚まででやめておくのです。

毎日繰り返せばすぐに財布はふくれていくでしょう。

単純な理屈ですが、馬鹿にしてはいけません。真実と言うのはどれも単純なものです。

みなさんはどちらを望まれますかな?すぐに買える代わりにすぐになくなってしまう贅沢品ですかな?

それとも不動産、家畜、商売、利益がしっかり出る投資などの「財産」と呼ばれるものですかな?

日々財布から出ていく金では、すぐに買えるが、すぐに消えるものしか買うことはできません。

財布の中に残しておいた金によってこそ、しっかりとした「財産」は買えるのです。」

いや~~~~!!!!なかなかの名演説ですよね!!!!!

理屈もしっかり通っています。私もこれぐらい喋れるようになりたいなあ、と、本筋ではないところで感心してしまいました。

最後に

上記のように、本書の中では、主に会話形式で話が進行していきます。

その中で、お金に関する知恵や、生き方や、物の見方などをバビロンの人々を通して紹介していくイメージなのですが、皆さんの中で何となくでも想像していただけたのなら幸いです。

正直に言うと、今回ご紹介したのはほんの一部も一部、ページ数にしても全体の2割にも満たない量だと思います。

もちろん、全部のページが役に立つものばかりではないかもしれませんが、ひょっとしたら、その中にはあなたにぴったりの「黄金の法則」があるかも知れませんね。

もし、気になった方がいらっしゃったなら、是非、ご自身でお手に取ってみてくださいね~!!

【バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか 著者:ジョージ・S・クレイソン 訳者:大島 豊 発行所:グスコ―出版】

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