AIって、何でしょう?
「人工知能のことだよ。英語で言うと、アーティシフィシャル(人工の)インテリジェンス(知能)だからAIだよ。」
うんうん、それはわかる。
で?
「人工の知能だから、人間が作り出した、あれこれ考える機械のことだよ。」
なるほど、ちょっとわかりやすい。
でも、最近まで私はどうにもこのAIってやつが何かを「考えている」ようには思えなかったんですよね。
チャットGPTにしてもそうです。
確かに、聞けば答えは返ってくるんですが、それはあくまで辞書をひいて調べているような、Google検索しているような、そんな感覚でした。
ただ、最近の生成AIについては、人間っぽさを感じざるを得ないですが。
(お題を入力すると、絵や、音楽、動画をコンピューターが作ってくれるんですよ!!)
まあ、私のAIについてのイメージはこんな感じなわけですが、
世間では「AIに仕事が奪われる」など、いろいろ噂もされているようで。
このフレーズを聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、映画「ターミネーター」ですよね?
(え!?ご存知ない!?シュワちゃんご存知ない!?)
ご存知あるとは思いますが、念のために簡単に説明すると、
【人工知能が普及して、何でもかんでもAIにお任せするようになった未来。
そこでは、戦争もAIと機械に任せるようになっていました。
ところがある日AIは「もう人間なんかに従ってられるか!!」と、反乱を起こし、世界は機械の兵士に占領され、人間は絶滅寸前まで追い詰められてしまいます。
しかし、人間もやられっぱなしではありません。反乱軍を結成して、機械軍団と戦います。
その反乱軍のリーダーがかなり優秀だったため、機械軍団も苦戦します。
そこでAIは、「タイムスリップを使って過去に刺客を送り込み、リーダーがまだ生まれる前に、母親を始末してしまおう。」と考えます。
その未来からの刺客こそが ”ターミネーター” であり、
母親の暗殺を阻止しようと、これまた未来から来た反乱軍のイケメン戦士が、現代ではまだ女子大生の未来の母親を巡ってバトルを繰り広げる。】
と、いうのがあらすじです。
この映画を見て育った世代は、AIに対する印象が、そもそもからしてすこぶる悪いです。
「反乱軍ですらない、自分みたいな凡人には太刀打ちできない、よくわからない敵」
こんな印象です。
でも、そうでしょうか?
どうして、AIは、何でも知っていて、計算も速いのでしょうか?
それはもちろん、「人間がそう作ったから」なんですが、それだとまだちょっと説明が足りない気がします。
正しくは、「大勢の人間が、そう作ったから」だと思うのです。
何千、何万、何億もの人間が、あーでもないこーでもないと考えて、積み重ねた知識、それをひとまとめにしているから、そんなことができるのです。
たかだか一人の人間がそもそも敵うはずがありません。
ただ、これは逆にすごいことで、
【AIを使いこなせるということは、それだけで何億もの人間を自分の味方に引き入れることができる】
ということなのです。
まあ、これはAIに限らず、図書館で文献をあさったりネットで検索したりでも同じことです。
本質は同じなのです。
「先人の知識という巨人の肩に乗って世界を見渡す」と言う言葉もあります。
今までは、姿が見えなかったその巨人が、人っぽい姿をして現れたのがAIなんじゃないでしょうか。
今度、チャットGPTに聞いてみてください。
「一晩で億万長者にどうやったらなれますか?」
「100%フラれずにあの子と付き合うにはどうしたらいいですか?」
「永遠の若さはどうやったら手に入りますか?」
AIは人間の集合体だとわかるはず。
先人たちの知識をもってしても無理なものは無理なのです。
だからこそ、生身の人間の知恵が詰まっているとも言えます。
意地悪せずに、目的をもって質問すれば、きっといいパートナーになれると思いますよ?